リバタリアニズムとは何か

 リバタリアニズムとは自由至上主義とも訳されますが,個人の自由を重視する思想です.すなわち国家の社会や経済に対する介入をできるだけ小さくするもので,小さな政府を信奉しています.例えば僕の政策的な立場は,政治的には,中絶,同性愛,売春,賭博の容認や死刑廃止などで,経済的には,減税,規制撤廃,公共事業削減,公的年金・医療の廃止,インフラの民営化などです.福祉については,国家のナショナルミニマムは否定しませんが,寄付税制の拡充によるNPOの活用や,地域社会による福祉に頼ることになります.即ち,「小さな政府と大きな社会」です.
 リバタリアンは,まず自由な社会を支持しており,国家権力による市民に対する強制を嫌います.自由とは他人に迷惑をかけない限りは何をしてもよいということです.例えば,国旗国歌の押し付けは拒否するし,表現規制にも反対します.しかし,個人が国旗国歌への忠誠を誓う自由もあります.重要なのは,ある価値観の押しつけが行われないことです.

 したがって,市民に強制力を行使する国家の存在を,必要悪ととらえています.国家権力は民主主義によって運営されていますが,すべての国民のためによりよい政治を行うことはありえず,一部の団体や勢力に再分配が偏ってしまいます.そこで,できるだけ神の見えざる手を利用した資源配分を行うことが,結果として市民の福祉の最大化につながると考えています.

参考

リバタリアン宣言

山内康一ブログ蟷螂の斧「大きな市民社会をつくる!」